
こんにちは。心道塾の中澤です。
ここでは不定期に、僕の思いや考えていることを綴っていこうと思います。
少しでも共感してもらえたり、励みになれば嬉しいです。
事前面談について
よくいただくご質問のひとつに、
「顔合わせの日にそのまま入寮になるのですか?」というものがあります。
答えは、いえ、違います。
まずは本人の意思確認が第一です。
いきなり「じゃあ今日から行きます!」という流れにはなりませんので、ご安心ください(笑)。
ご家族のお話もしっかり伺いたいですし、僕自身も本人がどんな方なのかをきちんと知りたいと思っています。
少しでも本人と会話ができる時間を持たせてもらえたらと考えています。
「何があって、今こういう状況になっているのか」——
ここが分からないことには、僕もどう接していけば良いのか判断できません。
そしてさらに大事なのは、「これからどうしていきたいのか」という部分です。
この気持ちがあってこそ、サポートの内容や関わり方が決まっていきます。
もし仮に「老後まで蓄えがあるから、別に変わらなくて良い」という本人の意向が明確で、そこに無理やり働きかけても意味はありません。
本人が「変わりたい」という意志を持てるかどうか、ここが何より大切なんです。
もちろん、大半の方はそうではなく「このままじゃいけない」と感じているケースがほとんどですが。
また、親御さんへの暴言や暴力がある場合は、この点については必ず止めるように約束していただきます。
この約束が守れないままでは、一緒に歩んでいくのは難しいと思っています。
この約束ができたら、いったんこの日は終了として経過観察の期間を設け、次回の面談へと進む形になります。
もし約束が守れるのであれば、僕は全力で支えていきます。
逆に、約束が守れない状態では心道塾では力になれません。
でも不思議と、これまで僕との約束を破ったケースは今のところ出会っていないんですよね(笑)。
僕も「強制収容」のような形にしたいとは思っていません。
本人の意思で「変わりたい」「一歩踏み出したい」と思ってもらわないと、結局は続かないからです。
そのため、面談から入居へのステップは、少しお時間をいただいて、慎重に進めていければと考えています。
ご家族の皆さんも焦らずに、ぜひ一緒にじっくり進めていきましょう。