8050問題の現状と心道塾の支援方針【引きこもり・親世代向け】

こんにちは。心道塾の中澤です。

ここでは不定期に、僕の思いや考えていることを綴っていこうと思います。
少しでも共感してもらえたり、励みになれば嬉しいです。


8050問題とは?

「8050問題」という言葉を耳にしたことはありますか?

これは、80代の親と50代の子が抱える社会問題を指します。
主に「引きこもり」の子どもが長期間自宅にいるまま年齢を重ね、親も高齢化して介護や生活維持が困難になるケースが増えているのです。

背景にあるもの

バブル崩壊や就職氷河期といった社会的要因、家庭内の関係性、さまざまな心の問題など、背景は家庭ごとに異なります。
いずれにせよ「何年も働けず、社会に出るきっかけが掴めないまま」という状態が続くうちに、親も高齢化し、支える余力がなくなってしまうのです。

なぜ問題化するのか?

  • 親の収入・年金だけで生活が回らない
  • 親が病気や介護状態になると、生活が立ち行かなくなる
  • 孤立が進み、誰にも相談できなくなる
  • 家の中で虐待や心中といった悲しい事件に発展する例も

「一人の力ではどうにもできない」現代の病

「何とかしたくても自分一人の力では何ともできない。」
これは僕自身、多くの方から聞いてきた言葉です。

これはある種、現代の病の一つだと僕は考えています。
心療内科で診察を受けても“うつ病”とは診断されず、行政サービスの対象にもなりにくい。
そのため、支援の網からこぼれ落ち、さらに孤立してしまう方も少なくありません。

それでも人生は続きます。
だからこそ僕は、心を整え、必要な心構えやスキルを身につけたうえで、再び社会に送り出すことを意識しています。

心道塾の考え方

心道塾では、やみくもに「とりあえず働きなさい」とは言いません。
その場しのぎで社会復帰をしても、数ヶ月後・数年後にまた元の状態に戻ってしまっては意味がないからです。

また、厳しい軍隊のような修行をさせれば、強制的に心は刺激され「従うようにはなる」と思います。
ですが、僕は根底から自らの意思で変わってほしいと願っていますし、保護者の方もきっと同じ気持ちだと思います。

ご本人の希望や能力を丁寧に見極めたうえで、無理のない、持続可能な目標設定を一緒に行っていきます。
まずは生活のリズム作り、人との関わり、自信回復といった土台作りから着実に進めていきます。

まとめ

8050問題は、決して特別な家庭の話ではありません。
多くのご家庭が似たような悩みを抱えていて、「もっと早く相談すればよかった」と言われることも多いです。

「もう手遅れかもしれない」と感じている方こそ、ぜひ一度ご相談ください。
必ず、今できることがあります。
その一歩が未来を変えていくはずです。

 

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