叱るということについて

こんにちは。心道塾の中澤です。

ここでは不定期に、僕の思いや考えていることを綴っていこうと思います。
少しでも共感してもらえたり、励みになれば嬉しいです。


🔔 今回のテーマは「叱る」と「怒る」の違い

「叱る」と「怒る」って、似ているようで全然違います。
だけど、これを混同している人が本当に多い。
心道塾では、“叱ること”を大切にしています。


怒るのは、自分本位の感情の爆発

たとえば「なんでできないんだよ」「ふざけるな」っていう言葉。
これ、ほとんどが“怒り”です。
本人の行動に腹を立てて、感情をぶつけてるだけ。

言ってる内容が正しくても、相手には届きません。
「否定された」「怖い思いをした」という印象だけが残るだけ。
怒りは、信頼を削る行為だと、僕は思っています。


叱るのは、相手の成長を願う行為

叱るというのは、相手の未来を想像して伝えることです。
「今それを許すと、君が損するぞ」
「その考え方のままだと、人生しんどくなるぞ」
そんなふうに、相手のことを思って“伝える勇気”を持つのが叱るということ。

だから叱るには、体力も覚悟も必要です。
感情のまま言うのではなく、タイミング・言葉・関係性すべてを考える必要がある。
でもそのぶん、ちゃんと伝わったときの信頼感は本当に大きい。

僕はこう思っています。
怒る=自分の感情を一方的にぶつける行為
叱る=相手のために諭す行為

顔を真っ赤にして感情むき出しで怒って、それで変わるなら苦労はしないんですよね(笑)
赤ん坊や人形にキレてるのと同じじゃないですか。
ただ自分の負の感情をぶつけたいだけ。そこに愛情はないし、怒ることを「美化」してる人はみんな勘違いしてます。


叱ったあとのフォローが大切

塾長として大切にしているのは、叱ったあとの“ケア”です。
冗談を言ったり、ちょっと声をかけたりして、「ちゃんと気にかけてるぞ」と伝える。
これで初めて、叱った内容と信頼がつながるんです。

言いっぱなしはNG。
それじゃただの“怒鳴る人”です。

もちろん、なんでもかんでも叱るわけじゃありません。
会社員時代には、何百人もの部下と関わってきて、それぞれに合った対応の仕方を実践してきました。
感情ではなく、その人にとって“今必要な言葉”を見極める──それが僕のやり方です。


叱られなくなったら、危ないサイン

誰にも何も言われなくなったら、それは期待されていないサインかもしれない。
だから僕は、ちゃんと生徒に叱ります。
見ている、信じているからこそ、きちんと伝えるんです。

そして、それを受け止めてくれる子は、本当に変わっていきます。
「自分のことを叱ってくれる人がいた」──それが、その後の人生を支える記憶になると、僕は信じています。

心道塾 塾長 中澤

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