
仕事への向き合い方
今回は仕事への向き合い方について、少しお話したいと思います。
皆さんは、何のために働いていますか?
あなたにとって、仕事とは何でしょうか。
- お金が欲しい
- 生きがい
- 時間を持て余している
人によって答えはさまざまだと思いますが、
僕なりに3つの例を挙げてみました。
要するに――
自分のため(自分都合)
――なのではないでしょうか。
自分を豊かにしたい(金銭的にも、精神的にも)。
その想いが根底にあるからこそ、私たちは日々働いているはずです。
ズレてしまう目的
ところが、仕事をしていると、いつの間にか
「会社のため」「社会のため」という言葉を口にしていることがありませんか?
もちろん奉仕の気持ちは大切だと思います。
でも僕はふと、そんな姿勢に違和感を覚える時があります。
目的がズレてしまっている社会人が案外多いのではないか、と。
いわゆる「社畜脳」というやつですね。
最初は自分の幸せのために働いていたはずなのに、
いつの間にか会社のために、上司のために働くようになってしまう。
会社や社会に洗脳されてしまっている状態とも言えます。
僕自身も、若い頃そうなりかけた時期がありました。
衝撃だった上司の言葉
そんな時に、僕がとても尊敬していた上司の1人、Iさん(当時の社長)から、こんな言葉を教わりました。
「会社のために頑張りますって言ってる奴ほど信用できない。」
「自分の生活のために頑張りますって言える奴の方が信用できる。」
当時20歳そこそこの僕は、この言葉に衝撃を受けました。
「経営者がこんなことを言うんだ…」と。
そして深く腑に落ちたのを覚えています。
今だからこそわかる重み
それから10年以上が経ち、僕もさまざまな経験を積んできましたが、
今になるほどIさんの言葉の重みを実感しています。
自分をより豊かにするために頑張る。
その延長線上に仕事もある。
そして結果的にそれが会社や社会の役に立つ。
この順番が本来の自然な形なのだと思います。
生きるための手段として仕事がある。
決して仕事(会社)のために生きているわけではない。
この視点を忘れてしまうと、
働くこと自体が苦しみや義務になってしまいます。
少し立ち止まって
もし今、仕事がツラい・マンネリだと感じている方がいたら、
少し立ち止まって考えてみてほしいのです。
「自分は何のために働いているのか?」
その答えは、きっとあなたの中にあります。
そして答えが見えた時、
仕事との向き合い方が、少し楽になるかもしれません。
POINT
仕事をするために生きているわけではない。
自分の人生の中に、仕事という「手段」があるだけ。
塾長より
この記事は旧・中澤塾時代の記事ですが、心道塾でもこうしたマインドは大切にしています。
塾生にも、仕事は自分の人生を豊かにするための手段だという考え方をしっかり伝えていきたい。
周囲の言葉や常識に流されず、自分の軸を持って働けるような力を、少しずつでも育んでもらえたら嬉しいです。